この季節、勤め先では社会見学の小学生が連日のように訪れます。
社長と私の二人で割り振って対応していますが、今週は私だけでも3校のちびっ子たちの見学案内をしました。
少し前には一日で4回もやった日があり、メリハリをつけて声を張るように話すので、終わった時にはもうヘトヘトでした。

子供たちは正直なので、つまらないとすぐに飽きてよそ事やお喋りを始めます。
付き添いの先生が厳しいと表向きは大人しくしていますが、興味がないのは表情や態度に現れます。
そのあたりは子供は本当にシビアではっきりしていて分かりやすいですね。
自慢じゃありませんがもう長年ちびっこ達の相手をしている私は、例えて言えば「鉄板ネタを話すベテラン漫談家」のようなものです。(笑)
まず始めに見学のルールを守ることを厳しく伝えます。
話は一方的にならないように、問いかけやクイズを取り入れて工夫します。
あれこれ難しいことよりも大切な伝えたいことだけしっかり話します。
五感を使った体験的な見学を心掛けます。
ときには子供たちが自由に騒いで解放させることも必要です。
騒がしいときは「静かにしてー」とか「話を聞いてー」ではなく「全員口を閉じて!」「はい、こっちを見る!」など具体的に指示をします。
そして最も大切なのがユーモアですね。🎵
学校という日常を離れて、わざわざ観光バスや電車でやってくるのですから、子供たちに楽しい体験をさせてあげなければ意味がありません。
今では子供たちの反応を見ながら臨機応変にネタを変える余裕も出てきました。
もちろん最初の頃は苦労もありました。
あまりに言うことをきかないので、つい大きな声で叱りつけたこともあります。
この私の風貌で叱るのですから、さすがの子供たちも一瞬で静かになりました。
その時は、後で校長先生から「よくぞ叱ってくれました。ご迷惑をおかけしますが来年もよろしくお願いします。」と会社に連絡があったそうです。
有難い言葉ですが、大声で叱らなくてはいけなかったのは、当時は私が未熟でつまらない見学だったからだと思います。
最近は見学の後で握手を求められたりハイタッチしてくる子供もいます。
クラスで作文や文集を綴じてお礼に送ってきてくれることもよくあります。
大人が日々の生活で辛いこと、悩み事が尽きないように、子供だって楽しいことばかりではありません。
自分が子供の頃もそうだったと思います。
そんな子供たちが、私の話を真剣に聞いてくれて、大笑いしてくれて、帰りには手を振ってくれて・・・
とても有難いことだと感じます。
これからも漫談家(・・?としての腕がもっと上がるように、見学案内の仕事をさせてもらえる間は努力を続けたいと思います。(笑)

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