2016年07月28日

刑法39条:心神薄弱者ノ行為ハコレヲ罰セズ


赤い頭巾が可愛いお地蔵さまですね。


P1010697.JPG


お地蔵さまは人々の苦悩を大慈悲の心で包み込み救ってくれるそうです。


お地蔵さまの数だけ、人々の苦悩も多いということなのでしょうか。





信じられないような凄惨な事件が起きてしまいました。


相模原市の障害者施設で起きた事件です。



戦後最大とも言われる19人の犠牲者と騒がれていますが、その一人ひとりの人生と残された親族の悲しみの重さは、その人数や被害者が障害者であることとは全く関係ありません。


もし自分の大切な我が子や親兄弟が被害者であったらと想像すれば、事件の重大さが身に沁みて感じられると思います。



そしてこの事件の犯人について、いろいろと気になる情報が出てきています。


犯人は、今年の2月にその言動が問題になって措置入院の処置を受けていますが、実はこの措置入院という処置は、そう簡単に実行されるわけではありません。


そして措置入院が成立したということは、少なくともその時点では「自傷他害の可能性が高い精神障害者」と診断されたことを意味します。


犯人についての一連の情報や、護送中の不敵な笑みを浮かべた表情からも、その異常性が強く感じられます。


今後、刑事事件として裁判が進む過程で、この犯人に対して精神鑑定が行われることはまず間違いないでしょう。


そこで問題になるのがこの法律なのです。


刑法39条:心神薄弱者ノ行為ハコレヲ罰セズ


今回の事件では、被害者が社会的弱者とされる障害者の方たちだったことが、大きな注目を集めていますが、もし犯人自身が精神障害による心神喪失状態を理由に、その責任と罪を問われないとしたら・・・


「刑法39条」はその文言にカタカナが使われていることからわかるように、明治時代に制定された法律です。


精神障害者の人権が著しく不当に扱われていた時代の法律を、今の時代にそのまま当てはめることに問題はないのか。


「刑法39条:心神薄弱者ノ行為ハコレヲ罰セズ」とはつまり、精神障害者は被告人として罪を償う人権を与えられていないということなのです。


実際に精神障害の当事者からも、この法律は障害者差別ではないかという声があがっています。


私個人としては、全く罪のない人を意図的に殺めるような行為に対しては、いかなる者であっても平等にその責任と罪を問うべきだと考えます。


今回の犯人に対し、一旦は措置入院という処置がとられながら、わずかの期間で退院したという事実があります。


なんとかこの事件を未然に防ぐことは出来なかったのかという思いがしてなりません。




最後に言っておきますが精神障害者が犯罪を犯しやすいという事実はありません。

健常者の犯罪率
94万人/12,000万人=0.01%(127人に1人)
精神障害者の犯罪率
3,460人/320万人=0.001%(924人に1人)

※参考資料   平成25年度犯罪白書


この社会で暮らす全ての人々の人権は平等に守られるべきというのが私の考えです。




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posted by おやじカウンセラー at 01:09 | 愛知 ☁ | Comment(0) | カウンセリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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