2015年10月20日

カウンセラーの自己洞察

自己洞察とは心理療法の過程において、クライエントが自分自身や現実について気づき、理解しなおすことである。


カウンセリングを学んでいる人で「自己洞察」という言葉を知らない方はいないと思う。
カウンセリングが進む過程の中で、クライエントの自己洞察を深めることが、問題解決へ向かう第一歩であることは間違いないだろう。

ではカウンセラー自身の自己洞察はどうなんだろうか・・・。

カウンセラーやカウンセリングを学んでいる人たちと接する機会が多い私だが、時としてその人と話したり、その人が書く文章を読んだりした際に「このひと、自分のことがわかってないなぁ・・・」と感じることがある。
意味もなく上から目線で申し訳ないが、自分のことも含めての意見なので勘弁してもらいたい。

例えば自分を知る方法として「エニアグラム」というのがあるが、これによって自身のタイプを知ることは、それほど難しいことではない。
問題はここから先のこと。
その判定されたタイプが、自身の言動にどう反映されているのか、そして自分はそれをどう理解し感じているのか・・・。
さらにはそれによって、他者や社会との関係にどのような影響があるのか、自身の成長のためにどこをどう修正し、成長させてゆかなければならないのか・・・。

自分自身を掘り下げる作業は永遠と続き、決して終わりがないのだと思う。

エニアグラムの話をすると、竹内先生はいつもこう仰います。
「自分のタイプを知ったうえで、自身を成長させ成熟した人格となるように努力することが大切なのです。」

私がいう「自己洞察が甘い人」は、自分を知ることは出来ていても「自身を成長させ成熟した人格となるように努力すること」が欠けているのかも知れない。

もの凄く感覚的なことなので上手く言えないのだけれど「自分の意見を述べる」とか「自分の考えを文章に書く」ということは、ある程度自分自身をしっかり理解していないと、何となく落ち着きのないものになってしまうのだと思う。
そして常に自分自身に疑問を持ち、その生き方に良い意味での試行錯誤が感じられない人は、話していてもその人が書く文章を読んでみても、深みと面白みを感じられないのである。

いくら考えても「人生に正解はない」というのが私の持論なので、すぐに答えを見つける人、いつも答えを持っている人が、どこか自己洞察を放棄した人と思えてしまうのだろう。

結局のところ私は、悩みながら、迷いながら生きる人が好きなのかも知れないですね。

こんなことを書くと「そんなお前は、さぞ自己洞察のできる成熟した人格の持ち主なのだろうな!」と言われそうだが、そうではないからこんな文章を書いているのです。

悩みのない迷いのない毎日を送りたいといつも願っている、エニアグラム・タイプ2のおやじカウンセラーでした。


最後に竹の子会主催講座のお知らせです。

11月15日 1月10日 3月13日(隔月第2日曜日)
カウンセリング中級講座
http://www.kokorowith.com/with/kouen/kisonaka.htm
とうとう今回が最後の機会となりました。
来年の基礎講座、中級講座はありません。
参加を迷われているのであれば、ぜひ申し込みをおススメします<(_ _)>

にほんブログ村
posted by おやじカウンセラー at 01:32 | 愛知 ☀ | Comment(3) | カウンセリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
深くも、厳しいブログですね。「自分の意見を述べる」とか「自分の考えを文章に書く」ということは、ある程度自分自身をしっかり理解していないと、何となく落ち着きのないものになってしまうのだと思うっていうのはわかる気がします。自己洞察ってすごく深くて、根気のいる作業だと思いました。
Posted by キング?カズ at 2015年10月20日 20:26
キング?カズ さん、こんばんは<(_ _)>
自己洞察って、したくてするものじゃない気がします。必要に迫られてというか、やむにやまれずというか。
問題や悩みの解決策として、自分自身に目を向けるしか道がなくて・・・という感じかなあ。
本当は自己洞察と劣等コンプレックスの関係を書きたかったのですが、難しくてまた今度チャレンジします。
Posted by おやじカウンセラー at 2015年10月20日 22:10
自己理解をしていくと、自己誤解をしていた自分に気がつくことが今でもあります。
Posted by 権兵衛 at 2015年10月21日 16:43
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。