2015年10月07日

竹内先生の傾聴トレーニング

今年の春から、積極的にカウンセリングの勉強、講座、研修に参加しています。
このひと月の間にも、立て続けに3回の傾聴実習訓練を受講しました。

産業カウンセラー協会の現役指導者の先生には、改めて傾聴実習に対する基本的な姿勢を教えられ、同じく協会の元指導者で開業カウンセラーの先生には、練習では失敗を恐れず積極的にクライエントに伝え返す訓練を受けました。

そして先日は、臨床経験13,000回を超えるベテランカウンセラー、竹内成彦先生の傾聴トレーニングに参加しました。
今回の参加者は、プロのカウンセラー、セラピスト、企業の相談業務担当などが殆どで、ペーパーカウンセラーの私には、なかなかハードルの高い勉強会でしたが、普段見られないプロのカウンセリングを目の当たりにできる貴重な機会でもありました。

そうしたプロの方々も、竹内先生の前でロールプレイを行うのはかなり緊張するようです。
では私はどうかというと、実は全くと言っていいほど緊張していませんでした。
今回に限らず、普段からあまり緊張する場面に出くわしたことがないのですが、ロールプレイの勉強会で緊張した覚えもほとんどありません。

別にロールプレイに自信があるわけではありませんが、そもそも人とコミュニケーションをとるのが好きなので、なんとなくロールプレイもその延長と捉えているせいかもしれません。
それに最初からレベルの高い勉強会だとわかっていたので、少々厳しいことを言われるのは覚悟の上、という気持ちで参加していたこともあります。

そんな気持ちで挑んだ今回の勉強会でしたが、得られたものはとても大きかったです。
特に他の参加者のカウンセリングを間近に見られたのは、すごく勉強になりました。

印象深かった方は何人もいらっしゃいました。
医療の現場や健康相談の経験が豊富なベテランの看護師さんのカウンセリングは、心理カウンセリングとは少し雰囲気が違いましたが、やはり現場で鍛えられた力強さをすごく感じました。
人の生死にかかわる医療現場でのキャリアは、少々の話を聴いても動じない落ち着きが身につくのでしょうね。

経験豊富な開業カウンセラーの方は、相手の話や態度によって臨機応変に対応する柔軟さは、キャリアだけでなく、ご本人のセンスがあってこそなのだと思いました。
この方には私がクライエントとして、なかなか強烈なキャラの話し手を演じさせてもらいましたが、話し手の気持ちを感じることができ、本当に聴いてもらってよかったです。

今回の場には私を含め、産業カウンセラー有資格者も何人かみえましたが、やはり聴き方の基本としては同じような感じになるようです。
むしろそうではない方や、違うスタイルの基本を身につけている方の聴き方は、いい意味で違和感を感じる部分もありましたが、非常に新鮮な思いで観察することができました。

ここからは私の勝手な感想ですが、カウンセラーはいくら傾聴の勉強を積んで理論と技術を向上させても、最終的には本人のキャラクター(性格、気質、ものの捉え方など)が強く反映されるのだという思いを強くしました。

今回私はあえて「強い怒りや憤りの感情を持ったクライエント」を演じたのですが、それは私自身が、怒りの感情を抑える傾向があり、それを表現すること、怒りを受け入れることを無意識に抑圧していることで、相手の話を聴く際にも、どうやら怒りの部分を触りたがらないようだ、ということに気付いたからです。
これはいくつかの傾聴訓練に何度も参加して、振り返りをする中で次第にそう気づいたことです。

自分の心に踏み込んで欲しくないという意識、あるいは無意識が強い聴き手は、話し手に対しても深く踏み込むことを躊躇う(ためらう)気がします。
話し手を傷つけない、むやみにアドバイスしない、聴くことを大切にする。
これがカウンセリングの基本であることは、絶対に間違いありません。
竹内先生に限らず、まともな指導者は必ずそう教えてくれますし、私自身もそう信じています。

しかし(ここからはさらに私の勝手な思いです)、クライエントが自分自身を大切な存在だと感じ、自身の持つチカラを信じることができるように、寄り添うことがカウンセラーの役目なのですが、カウンセリングが進むことによって、必ずその先の領域に進まなければならないはずです。
つまり、クライエント自身が、より良い方向に自己を変えていこうという思いを持ち、そのためにつらく厳しい第一歩を踏み出す決意と行動をする時です。

その時にクライエントに対して援助ができるためには、カウンセラー自身がそのつらい一歩を踏み越えて、自身の成長を経験している、あるいはその必要性を明確に自覚し、少なくとも自分自身がどのような問題をどの程度抱えていて、それがどのようにカウンセリングに影響を与えているのか、をしっかり自覚していなければいけないと思います。

先ほどカウンセラーのキャラクターの話をしましたが、単純に性格云々というだけでなく、言ってみればカウンセラー自身の人間性、生き様そのものが、カウンセリングに表れるということが言いたいのです。

深く傷ついた心を持ち、辛く苦しい思いを抱えている。
そんな人がカウンセリングを受けることで、あるいはカウンセリングを学ぶことで救われる。
そして何とか心の平穏を保ち、前に進む意欲を持つことができる。
自分と同じように苦しむ人たちの援助をするために、傷ついた心を癒すために、自身の経験はきっと役に立つでしょう。

ただ、そこから先の第一歩を踏み出す援助をするためには、カウンセラー自身がその力を持ち、そうした生き方をしていなければいけないと思います。

竹内先生は懇親会の席でこう仰いました。
「カウンセラーは人にモテなければいけない、男にも女にもモテないといけない、売れっ子カウンセラーはみんな色気があるんだ」と。

お酒の席の笑い話でしたが、私にはただの笑い話とは思えませんでした。

あの人のようになりたい、あの人のように生きたい、あの人のように幸せになりたい。
そんな存在にならなければ、クライエントはあなたの元を訪れないのだよ。
私にはそう聞こえました。

竹内先生が今でも自身の研鑽のために、お金と時間とエネルギーを使って研修や勉強を重ね、体を鍛え、瞑想をし、カウンセリングを受け、心身のメンテナンスに心がけ、旅行に出かけ、家族や友人とのより良い関係を続ける努力をされている様は、時に私から見れば「何もそこまで・・・」という思いさえ感じるほどです。

でもそうなのですね。
おそらくカウンセラーというものは、自分以上にクライエントを成長させることは出来ないのだと思います。
カウンセラー以上の幸せに、クライエントを導くことは出来ないのだと思います。

そんなことを考えると、今さらながらに竹内先生の言葉が身に沁みます。

カウンセラーの道は永遠に続くいばらの道ですよ

楽しく、濃密な、そして厳しい勉強会に参加した一日でした。

★今回の勉強会について、竹内先生が記事を書かれています⇒「10分間のロールプレイ、その先にあるもの」
★傾聴を学んでいる方は必見です!


最後に竹の子会主催講座のご案内です。

10月11日(日) 
アンゲーム&コラージュセラピー体験講座IN豊田
http://counseling-an.com/takenokokouza.html 
初心者大歓迎♪話して貼って楽しく学ぼう!(^^)!

11月15日(日)第1回目
カウンセリング中級講座
http://www.kokorowith.com/with/kouen/kisonaka.htm
臨床経験豊富なプロのカウンセラーから学べる講座です。

上記の講座を主催する、竹の子会を代表して一言。
「興味があるけど受講を迷っている」という方は、迷わず申し込んで下さい。
また今度、またいつか、という考えは捨てて、まずは行動しましょう!(^^)!

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posted by おやじカウンセラー at 02:46 | 愛知 ☁ | Comment(6) | カウンセリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい学びの多い研修会だったんですね。懇親会まで。その内容を鮮明に覚えているおやじカウンセラーさんもすごい!学ぶことへの貪欲さと気づきの鋭さを感じました。
「カウンセラーは人にモテなければいけない、男にも女にもモテないといけない、売れっ子カウンセラーはみんな色気があるんだ」って言葉は耳の痛い言葉です。僕には一生無理ですね、これが本当なら。僕はそういう意味でカウンセラー失格な人間です。
Posted by キング?カズ at 2015年10月07日 20:53
キング?カズさん、コメントありがとうございます。
モテるということでいえば、私もカウンセラー完全失格ですね(*_*)
カウンセリングを学ぶことで、プラスになることはたくさんあると思いますが、プロになること、それで生活することは、選択すべきではないのかも知れません。
「それでもどうしてもプロのカウンセラーになりたい」という強い気持ちが自分にはあるのか・・・?
う〜ん、あんまり深く考えない方がいいのかも。
Posted by おやじカウンセラー at 2015年10月07日 22:03
私は、カウンセラー修行をしていくと、学びが深まるにつれて、「人にモテるようになるし、色気が出てくる」と仰っておられるように感じました。

どの道でも食べていくという事は、茨の道かも知れません。
Posted by 権兵衛 at 2015年10月08日 09:49
権兵衛さん、こんにちは。

なるほど、そうかもしれません。
それくらいしっかり学んで、自分を磨きなさい、ということですね。

ところで権兵衛さんは、この先の目標をどのようにお考えなのでしょうか?
また機会があれば聞かせてください。
Posted by おやじカウンセラー at 2015年10月08日 10:14
先日は、とても落ち着いたロールプレイのお相手をしてくださり、
ありがとうございました。
私は、女性のカウンセラーさんのカウンセリングを受けたことはありますが、男性は殆ど無いので、新鮮でした!
単なる数をこなすロールプレイではなく、内容の濃いものができて、良かったですよ!
ありがとうございました。
Posted by いなぴょん at 2015年10月09日 23:43
いなぴょんさん、こんにちは。
臨床経験が豊富な竹内先生の指導は、とても実践的でわかり易く良かったですね。
企業に勤めると、仕事を自分で選択できないので、あれもこれもと大変ですが、お互い無理せずやりましょうね。
Posted by おやじカウンセラー at 2015年10月10日 10:40
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