2011年12月13日

ロールプレイで学んだこと『受容』

今回のブログは、カウンセリングに関する真面目な記事です。

カウンセリングに興味がない方には、つまらないかも知れませんが、気が向いたらお読みください。



昨日は、竹の子会の自主学習として、カウンセリング実技(ロールプレイ)を行いました。

ファシリテーターとして、竹内先生が自ら提案された学習会です。

時間の関係で、2組の実技を行いましたが、最初のカウンセラー役をさせていただきました。


緊張しなかったというとウソになりますが、思ったより自然体で話が聴けたと思います。

やはりカウンセリングは奥が深く、難しく、そしてとてもシンプルなものでした。


竹内先生からは、カウンセラー役の私たちについて、「とても上手でした」と仰って頂きましたが、

謙遜でも何でもなく、私は上手ではないし、欠点も未熟な部分もたくさんあります。

ただ、自分がやろうとしているカウンセリングは、方向としては間違っていないと感じました。


以下に書くことは、あくまで私の個人的な考えや主観であります。

当然ながら異なる考えもあることは承知の上の記事なので、そこのところは宜しくご了解ください。



まず、カウンセリング実技に必要なものは、その技法も含めていろいろあると思いますが、

私が思う、もっとも大切なこと、基本となることは、


目の前のクライエントの話をしっかり聴く


ということに尽きると思います。


そんなことは言われなくても分かっている、と言われそうですが、

実技が上手くできないということは、技法の習得が未熟だからという以前に、


目の前のクライエントの話をしっかり聴く


ということが、本当の意味で理解できていないからではないかと思います。

逆に言えば、この基本的な意味をどう理解しているかで、そのカウンセラーのスタンスというか、

カウンセラーとしての方向性が決まるのだと思います。


それほどまでに、「クライエントの話をしっかり聴く」ということは難しいし、重要なことです。


カウンセラー自身のこれまでの経験や知識、さらに言えば人間性は、

カウンセリングを進めるにあたって、とても大切な役割があると思いますが、

それらも全て、話をしっかり聴くことができてこそのものであって、

それが出来てないうちは、役に立つどころか、むしろ邪魔でさえあるのかも知れません。


話を聴くということは、相手の感情も考え方も全部ひっくるめてあるがままを受け止めるということ。

つまり無条件の「受容」ですね。

何度も言いますが、これが本当に難しい。

もともと人間は、他人のことを簡単には受容できないような精神構造になっているのではないか・・・

と思うくらい難しい。


まずは、自分が受容できているかどうかを、しっかりと見極めることが必要です。

受容できないことより、受容できていないのにできていると勘違いすることのほうが、より問題です。


実際に受容するには、理屈だけでは上手くいかない面があります。

受容というのは、懐の深さと大きさが必要だといっても良いかも知れません。

この場合は、身体の大きさは関係ありません。


他人を受けとめるためには、少々のことでは揺るがない(ブレない)自分自身が必要です。

揺るがないのと頑固なのは違います。

揺るがないからこそ、柔軟で強靭で安定感があります。

自分と異なる価値観、感情、行動、思考に対して怖がらない、拒否しないということです。

それができないと自己防衛のために、否定したり自分に都合のよい解釈をしたりしてしまいます。



カウンセリングの実技訓練では、相手の感情をとらえる、ということがよく言われます。

私もそれはとても大切なことだと思っています。

そのため、実技の場で、相手の感情や感情のともなった言葉を、オウム返しや問いかけなどで返すように指導されます。

「辛いんです」⇒「辛いんですね」

「何となく落ち着かなくて」⇒「不安を感じるのですね」

などというように。  ちょっと例えが下手ですが(-_-;)


しかし、これはちょっと違うのでは・・・?と思うようになりました。

というのは、実技指導の場では、第三者(特に指導者)に、できているかどうかがわかる必要があります。

そのため、カウンセラー役が声に出すことが要求されます。


しかし実際には、クライエントが「私の気持ちがわかってくれている」と感じられるのなら、

必ずしも言葉にする必要はないような気がします。

むしろ、言葉にしない方がより良い場合もあると思います。


私としては、相手の感情が明確に感じられた時ほど、言葉ではなく、態度や表情や雰囲気で伝え返し、

何となくあやふやな時ほど、ごくごく控えめに「◇◇というようなお気持ちでしょうか・・・」

と問いかけるくらいが、ちょうど良いのではないかと思っています。

ロールプレイの場合の観察者も、言葉に出ていない部分をしっかり観察する必要がありますね。



その観察者についても、感じたことがあります。

私は、ロールプレイのカウンセラー役、クライエント役、観察者は、それぞれ別の役割だと思っていました。

しかし昨日の実技を経験して、少し認識が変わりました。

つまり、観察者というのは、カウンセラーとしての第三者的な観察眼を、わざわざ分離することで、

その役割をわかりやすく理解するためのものではないだろうか、ということです。

本来、カウンセラー自身が持つべき観察者的な役割は、受容、共感と同時に行うことが非常に難しいため、

ロールプレイの観察者として訓練を積み、最終的にはカウンセラーとして統合されるべきものでしょう。

そのように考えると、観察者として学ぶべきこともより大きなものになり、

また、その意見はカウンセラー役にとって、本当に有益なものになると思います。



昨日のロールプレイが終わってから、あれこれと考えることが多く、本当に有意義な勉強をさせて頂きました。


実は時間の関係もあり叶いませんでしたが、できれば竹内先生のカウンセラー役を要望しようと思っていました。

今思えば、大変失礼な話です(-_-;)

しかしそんな心配は杞憂に終わりました。


ファシリテーターとしての竹内先生は、まさに参加者全員のカウンセラーそのものでした。

カウンセラー、クライエント、観察者、そのすべての言葉や感情を受容しつつ、的確な指導をして頂きました。



「とても疲れるから、もう張り付きのファシリテーターはやらないかも・・・」

勉強会の後で、苦笑いしながら冗談交じりにそう仰っていましたが・・・




書けば書くほど取りとめのない記事になってしまいましたが、まあ読んだ人の役に立つというより、

自分自身の覚書のようなものです。

最後になりますが、勉強会の冒頭に、カウンセラーの守秘義務についてお話がありました。

カウンセリングの実技の際は、どの勉強会でも必ず言われることですね。

私のようにたとえ下手くそなカウンセリングしかできなくても、守秘義務については心しておきたいと思います。


今回の実技訓練の指導者を務めていただいた竹内先生はもとより、参加者の竹の子会の皆さん、

そしてクライエント役として、ご自身の事例を提供していただいたお二人には、本当に感謝いたします。

なにしろ私は、カウンセラー役も下手くそですが、

クライエント役は自他共に認める?ド下手くそなので・・・(^_^;)


また機会がありましたら、今回の勉強会について、何か書くかも知れないし、書かないかも知れません。


では・・・夜


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posted by おやじカウンセラー at 00:10 | 愛知 ☀ | Comment(4) | カウンセリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
カウンセリングに関して厳しそうな竹内先生に褒められるおやじカウンセラーさんは本当に上手なのだと思います。聴くことの心得は何度も聞いたことはありますが、完全に理解できるのは難しいです。実際、自分の調子(体調、気力も含めて)が悪いときや相手が好きになれないときはうまく聴けないですね。うまく聴くフリはできても。
Posted by キング?カズ at 2011年12月13日 20:13
キング?カズさん、コメント有難うございます<(_ _)>
カウンセラーも人間なので、どうしても合わないクライエントもいるでしょうね。好き嫌いの感情は、簡単にコントロールできるものではないですし・・・
やはり自分の感情をしっかり自覚することが、カウンセラーには必要なのでしょうね。
この人に嫌悪感を抱くのはなぜだろう?と自分自身をしっかりと見つめるというか・・・
う〜ん、自分で書いていてもよくわからないなぁ(^_^;)
いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
Posted by おやじカウンセラー at 2011年12月13日 20:59
傾聴訓練お疲れ様でした。

おやじカウンセラーさんの課題は受容なのですね。私の課題は共感的理解です。それから防衛の堅いクライアントさんからお話を伺う時の対応ですね。

どうしたら理解できるのだろう?いつになったら出来る様になるのだろう?そればかりが頭の中を去来します。
Posted by 権兵衛 at 2011年12月14日 12:18
協会の権兵衛さんですね(^.^)たぶん
共感的理解・・・、これも本当に難しいですね〜
私も課題の一つですが、無理に共感しようと焦らないことと、共感できたと簡単に思い込まないように、いつも気をつけるようにしています。
また、共感できる部分から、徐々に枠を広げていくような意識で聴くようにしています。まあ、なかなか上手くならないから勉強を続けているのかも知れませんね。
Posted by おやじカウンセラー at 2011年12月14日 19:33
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