2010年04月01日

我が家の母はビヨーキです

先日、早朝うどんを食べに行った際、お店の棚にあった一冊の本(漫画です)に目がとまり、うどんを食べ終わってからも暫く読み続けていました。

我が家の母はビョーキです.JPG


これ、絵柄はコメディータッチの漫画なのですが、内容はかなり笑えない話が満載です。

何しろ主人公のお母さんは長年にわたって 統合失調症 を患い、その娘である主人公は子供の頃から、その母とともに生活しながらの、様々な出来事や感じたことを漫画にしたものなのです。

鬱病とならんで、非常にポピュラーな精神疾患でもある統合失調症ですが、当事者やその家族以外でこの病気について正しく理解ができている人は多くはないのでは、と思います。

カウンセリングを学ぶ上で精神医学の勉強は欠かせませんが、殆どの場合は精神科医や心理臨床家などの、いわゆる治療者としての立場で精神病というものを捉えたものを、テキストとして学ぶことになります。


もう3年ほど前になりますが、とある自立支援施設で統合失調症の方と接するボランティアをしていたことがあります。
ただ普通に一緒にご飯を食べたり、話をしたり(してくれない人もいましたが)するだけのちょっと不思議なボランティアでした。

その時感じたことは、彼等(彼女等)は 統合失調症という病気を持った普通の人たちなんだ ということでした。

もちろんその行動や言動は普通の人とは違うこともあるのですが、病気そのものがその人の全てではないということです。

といっても、私は時折その施設に訪れて限られた時間を一緒に過ごすだけであり、彼らのことなどほとんど理解できてはいないでしょうが…

統合失調症の当事者やその家族が、現実にどのように病気とともに生きているのかということは、なかなか他人にはわからないことですし、ましてやその苦しみや苦悩といったものは、そんなに簡単には理解できないことなのだと思うのです。

この本(漫画です)は、軽いタッチで描かれてはありますが、そこそこの感受性があれば、ただ面白可笑しく心のビョーキをテーマにした漫画ではないことがわかってもらえるはずです。

心の病を治療する側からではなく、当事者(家族も含めた)の側からとらえることが、統合失調症という病気を正しく理解することに、少しは役に立つのではないかと思います。

よろしければ興味がある方は、一度ご覧になってみて下さい。


わが家の母はビョーキです

わが家の母はビョーキです

  • 作者: 中村 ユキ
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2008/11/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




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posted by おやじカウンセラー at 23:45 | 🌁 | Comment(6) | 日々の徒然日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
我が家の母も「統合失調症」です。

そんな病気があることを全く知らなかったときや、知っても対処のしようがなかった時など。。
思い返せばいろんな出来事がありましたっけ…


>彼等(彼女等)は 統合失調症という病気を持った
普通の人たちなんだ

おやじカウンセラーさんが感じてくださったとおり
私たち家族も、長年かかりましたが今は心からそう思っています(^-^)

作者ではありませんけど。。
ご紹介してくださって、ありがとうございます(^-^)
Posted by マイコ at 2010年04月02日 19:23
マイコさん、コメントありがとうございます_(._.)_

心の病に限らず、病気に苦しむ家族と暮らすということは、理屈やキレイごとではすまない辛さがあるのだと思います。

以前、マイコさんのブログに、町内運動会にお弁当の代わりに食パンを1斤持たされて、小さな弟の手を引いて出かけたときの思い出が書かれていたのを読みました。


今、マイコさんも私も、あたりまえのように子供と一緒に喜んだりケンカしたり心配したり怒ったり笑ったり泣いたり愚痴ったり悲しんだり話を聴いたり聴かされたり…、そんな生活をしています。

でも、それがあたりまえのようにあることが、どんなに幸せなことか…
いつまでもそんな幸せが続いてくれたら…

いつもそう願わずにはいられません。

子供の心配をすることはあっても、子供に心配をかけるようなことはしたくない。

そう思って生きてきましたが、子供もちゃんと親のことをいろいろ心配してくれているようですね。

まだまだ子供ですが、それでも随分大きくなりました。

話が脱線しましたが、我が家の次男は遊びモード全開です(^o^)/

来週からはいよいよ高校生活が始まるのですが、本当に大丈夫なのかなぁ…

これからも当分は、お互いに心配の種が尽きませんねぇ…(^_^;)

Posted by おやじカウンセラー at 2010年04月03日 00:52
統合失調症という病気を持った普通の人たちなんだ …素晴らしい気づきを得られましたね。

私もボランティア傾聴をやっています。お相手は認知症のご老人です。その方々も認知症と言う病気を持った普通の人達です。そう言う事が実感を持って分かるようになりました。
Posted by at 2010年04月04日 12:06
ボランティア傾聴として、これまで学んできたことが、実際の現場で改めて体験として身についてくるのですね。
素晴らしいですね(^^)
Posted by おやじカウンセラー at 2010年04月04日 19:35
統合失調症といわれると思わず身構えてしまいそうです。おやじカウンセラーさんの言われるように統合失調症という病気を持った普通の人たちと素直に感じられるといいのですが。
Posted by キング?カズ at 2010年04月04日 20:30
キング?カズ さん、コメントありがとうございます。
私の場合は半年ほど、月に1〜2回のボランティアをしていたのですが、特に身構えるとか、緊張するとかは無かったです。
当事者の方達には、どうやら私も同じ病気のお仲間だと思われていたようです(笑)
少なくてもカウンセリングを学んでいるからには、病気そのものに対する無知からくる誤解や偏見は持たないようにしないといけませんね。
行動や言動に対する違和感、嫌悪感は感情の問題なので、また別のことだと思いますが…
そのあたりはなかなか難しい問題です。
やはり直接接することが、彼等(彼女等)に対する理解につながるのではないでしょうか。
Posted by おやじカウンセラー at 2010年04月05日 10:12
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