河合隼雄さんの講話を聴く機会がありました。
河合隼雄さんをご存知ない方もいると思います。
詳しくは書きませんが、日本で一番有名なカウンセラーの先生です。
河合さんは2007年になくなられているので、私が拝聴したのはもちろん生前の講話を録音したものです。
1時間ほどのお話だったのですが、優しい語り口と時折ユーモアを交えたわかり易いお話に、時間が経つのも忘れて聞き入ってしまいました。
特にカウンセリングについてのお話ではなかったのですが、初めて聴いた河合先生の講話は 人がひとりの大人として生きてゆくということ についていろいろと考えさせられる内容でした。
私のようにカウンセリングの勉強を細々ながら続けていると、ナントカ療法やカントカ理論といったものや、ナニナニ技法やアレコレの原理などを学ぶことで満足してしまいがちです。
また、カウンセラーや精神科医の先生のお話を聴いて、ナルホドナルホド…、と納得がいった気になってしまうことも少なくありません。
もちろん、それはそれで良い学びになることは間違いないと思うのですが、それらを学んで身につける本人自身の土台がしっかりしていないと、あまり役には立たないばかりか、まかり間違って他人にカウンセリングなどをしてしまうと、カウンセラーとクライエントの双方が不幸なことになってしまうとも限らないのです。
では自分自身の土台をしっかりさせるにはどうすればいいのかというと、やはり毎日の生活の中で鍛えてゆくしかないのでは…、と思うのです。
カウンセリングを学ぶことで、真摯に自らを見つめ、また他人を理解しようとする手助けになるのであれば、それはとても意味のある事だと思います。
しかし中途半端な学びで、肝心の自分を見つめる作業を怠り、聞きかじりの知識や技法だけでカウンセラーになれるわけはありません。
何事も辛い道のりを避けては、ゴールにたどり着くことはできないということですね。
ごく当たり前の毎日の生活を、大切に噛みしめながら、誤魔化さずに生きてゆこうと思う おやじカウンセラー でした。
う〜ん…、今日のブログはとても真面目に書けて、我ながら感心しました。(^.^)内容の良し悪しは別ですが…

にほんブログ村
そうです(^^)自分としっかり向き合うっていうか…、もっと言えば自分から逃げないということだと思います。
河合先生のお話で、「矛盾を抱えて生きる」というような言葉が何度か出てきました。
なかなか考えさせられる言葉だと思います。
つまり、いつも散らかって汚れている部屋でも、完璧に出来ないからとあきらめずに、少しづつでも掃除をしながら生活していこうということでしょうか…
う〜ん…、この解釈は絶対違ってるな(^_^;)