2010年02月12日

トヨタの苦悩

連日のマスコミ報道でご存じのように、日本のトップ企業であるトヨタ自動車が、かつてない苦境に立たされている。

自社のみならず、日本経済にも大きな影響があるだけに、マスコミ報道も過熱の一方だが、ここぞとばかりトヨタ叩きを始めたような気がして、あまり気分のいいものではない。
ハッキリ言うと気分が悪い…(-。-)y-゜゜゜

テレビも新聞も週刊誌も、たびたびヤラセ番組やねつ造記事が問題になったり、どうでもいいゴシップをくどいほど繰り返し報道しているが、基本的にスポンサーあっての商売なので、必ずしも視聴者や読者のために必要な情報を流しているとは限らないのだ。

トヨタに対しても、少し前までは多大なスポンサー料のせいか、ろくにものも言えなかったくせに…、と思っているので、掌を返したようにトヨタの対応の遅さを批判する報道を見るたびに「お前らがあんまりエラそうなことを言うな<`ヘ´>」と思ってしまう。

もちろん、トヨタに非があることは事実だし、批判されても仕方がないだろう。

私は評論家ではないので、不具合に対する対応が遅すぎたとか、問題に対する危機感が足りなかったとか、過度のコスト削減が品質の低下を招いたとか、そんなことを言うつもりはない。

ただ、何となく私が思うのは「少々無理をし過ぎたのではないかなぁ…」ということである。

「トヨタ生産方式」といえば日本のみならず、世界中の企業にとってのお手本のようなものである。
カイゼン、創意工夫、ジャストインタイム、かんばん方式、7つのムダ、等などのトヨタ用語は、もはや一般用語といえるまで広まっている。

これらの考え方を体系化し、しかも徹底的に実践していった結果が今のトヨタである。

しかし、このトヨタ方式というやつは多大な効果をもたらすと同時に、働く者にとっては相当に負荷が高い。
なにしろ、ここまでやれば目標達成、という終りがないのだ。

「乾いたぞうきんをさらに絞る」という言葉があるが、まさにその通りで、いったん目標に到達すれば、既にそれは標準となり、さらなる目標が設定される(あるいは自ら設定する)のである。

トヨタ自動車や関連企業で働く者たちは、それを日々実践しているのである。
もちろん、それはそれで自らの創意工夫や改善が、日々の業務に反映されてゆくという点では、働く意欲の向上につながるし、企業人としての能力も鍛えられてゆくだろう。

でも、乾いたぞうきんは絞れないことは、子供でも知っている。
心構えとしては正しくても、本気でそれを実践したり、させたりするのは無理がある。
何事にも限界はあるのだ。
限界が来たら、違うアプローチをするという見極めが必要なのだ。

組織や企業が最大の力を発揮するには、そこに属する全ての人が、同じ方向を向いて、同じ方角に進むことである。
しかしいったん進み始めると、その軌道を修正することは容易ではない。

それほど組織のパワーというものは、凄まじいものがあるのだ。
何らかの理由で、全体の歩みについていけなくなったものは、その場で倒れこむか、集団からつまはじきにされるかのどちらかだろう。

トヨタや関連企業で働く者たちの多くは、限界近くまで頑張り続けていると思う。
限界を超えてしまった人達も、きっといるだろう。
今回の問題で、トヨタの責任というのは、トップのみならずそこで働く者たちの責任でもあるのかも知れないが、それを問うのは酷というものだ。

なにしろ、社員の多くは、全力で歩き続けることはできても、その方角を決めることは出来ないのだから。

一生懸命に頑張ってきた結果が、今回のようなことになってしまうのは、そこで働く者たちにとっては、本当にやりきれない思いだろう。

トヨタの苦悩は、トップや幹部だけでなく、社員全員の苦悩なのだ。

ものづくりの原点は、社会の人々に幸せを与えられるものをつくる事だと思う。
「トヨタ生産方式」はそのための手段であったはずなのだ。

今回の試練を乗り越えて、これからのトヨタがどのような方角に進んでゆくのかを、豊田市在住のトヨタ車オーナーの一人として、見守ってゆきたいと思います。

堅苦しくて面白みのない記事を、最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

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posted by おやじカウンセラー at 23:35 | 🌁 | Comment(0) | 日々の徒然日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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