2016年02月06日

東大生の4人に1人は「アスペルガー症候群」 てホント?


東大は「東京アスペ大学」と呼ばれても仕方がない

元東大大学院男性のそんなツイートが話題になっているらしい。なんとなく納得してしまいそうだが、実際にきちんと調査したわけでもなさそうなので真意の程はわからない。アスペルガーの特徴を持つ人の中には、人並みはずれて記憶力や集中力に優れている人がいることからの話だろうとは想像できる。

ただこの記事に限らず最近は、やたらとアスペルガーを「アスペ」などと略してみたり、アスペルガーをまるで「不思議ちゃん」や「お花畑の人」と同列に捉え、軽く見る感じがしてちょっと気になる。

これまでも、うつ病やパニック障害が頻繁にマスコミに取り上げられ、著名人が闘病記などで自身の体験を赤裸々に明かすことで、一気に一般的な心の病として認知されたかのような風潮があるが、果たして実態はどうだろうか。

どれだけ世間一般がうつ病やパニック障害を正しく理解し、当事者の援助に繋がったかというと、はなはだ疑問がある。現実にそうした病を持つ人たちの苦悩は簡単には計り知れないものがあるだろう。病名がメジャーになったことで、当事者や周りの家族などが多少なりとも救われたというなら良いのだけれど・・・。

さらに言えば、こうした心の病が話題になるたびに思うのは、統合失調症と癲癇(てんかん)のこと。これらも決して発症率の少なくない病だし、もっと世間に認知され理解されて然るべきだと思うのだが、どうやら心の病にも暗黙の差別やランク付けがあるらしい。

「私はパニック障害なんです」と告白する芸能人はいても「実は癲癇(てんかん)患者です」とはなかなか言えないのが現実なのだろうと思う。統合失調症でも同じことが言えるだろう。

カウンセラーやカウンセリングを学ぶ人に、そんな差別意識を持つ人はいないと思うし、そんなことがあってはいけないのだが、心の病についての知識と理解が不十分な人は少なくないと思う。

宣伝するわけではないが、私のカウンセリングの師でもある竹内成彦先生は、そのあたりの精神医学にとても詳しいカウンセラーとして知られている。

心の病199プラスアルファ―あなたもこの中にいる -
心の病199プラスアルファ―あなたもこの中にいる -

これまでに6冊の本を出版されている竹内先生だが、初の著書がこれなのだ。私が手に取ったのはもう随分前の「本屋の店長時代」だが、この本を読んで竹内先生の講座を受け、カウンセリングを学ぶきっかけになった思い出の本でもある。

2月21日(日)にはその竹内先生を講師に招いてボランティア団体 竹の子会主催カウンセリングの基本「聴く技術を学ぶ」が開催されます。

本当に残席僅かですが今ならまだ申し込み可能なので、ぜひともこの機会にご参加戴きたいと思います。


と告知したのもつかの間、いましがた確認するとなんと満員御礼となっていました。申し訳ない気持ちと同時に、あらためて「幸運の女神には後ろ髪はないのだ(-_-)」と思った次第です。

ごめんね 次の機会があればいいですが・・・。


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posted by おやじカウンセラー at 14:00 | 愛知 ☀ | Comment(0) | カウンセリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

京極夏彦の「ヒトでなし」を読み終えて


なかなかのボリュームで時間がかかったが、ようやく読み終えた。それにしても本を読むのに時間がかかるようになったなぁ・・・。

ヒトでなし 金剛界の章 -
ヒトでなし 金剛界の章 -

ところでこれはいったいどういうジャンルの小説なのだろうか?調べてみると「新本格ミステリ」などと呼ばれているらしい。まあジャンル分けなどどうでもよく、小説は面白いかどうかだからね。

さて読み終わっての感想だけど、まさにタイトル通りの作品。主人公の「ヒトでなし」はもとより、他の登場人物も全員普通じゃない人ばかり。ホントにまともな普通の人が一人も出てこないのだ。

人間らしさのかけらもないヒトでなし、根っからロクでなしの男(☜でもこいつが一番人間らしいかも)、勘違いしまくりのバカ女、何も考えない餓鬼、心病む少女、サイコパス、世捨て人のおっさん、等々。

そんな登場人物を半ば強引に結び付けて、みんな好き勝手に言いたい放題やりたい放題の挙句、たちの悪い禅問答を繰り返し、さて物語は続く・・・って感じで終わった。

本を読むということで言えば、ここ数年はカウンセリング関係のものか、実用書、マニュアル本の類ばかり読んでいるが、そもそもはそういう本を読むのはあんまり好きじゃない。ただ本を読むこと自体が少なくなってきて、必要だから読むという感じの生活が続いている。答えが書いてあって役に立つ本は、取り扱い説明書みたいなものだと思うので、新しい知識や情報を得る満足感はあると思うが、読んで楽しいという気はしない。

私が好きなのはやはり物語。いわゆる文学小説(ジャンル問わず)は読み手の感じ方でどうにでもなるので、文章なんか半分は記号みたいなものだと思う。作者の意図するものもあったりするのだろうが、それをどう受け取るかには正解はないので、同じ本を読んでも感想は人それぞれが当たり前なのだ。

そういう意味では「ヒトでなし」を読んで、面白いかつまらないか、嫌悪感を抱くか共感するか、登場人物の誰に自分を重ねるか・・・何を思うかは自由なのだ。個人的には面白かったけど、物語としてはここから始まるという感じがして、導入部にしてはちょっと長いんじゃないかと思った。「ヒトでなし」の繰り返し問答は半分ぐらいで十分かなぁ・・・。

それより他の人はこれを読んでどんな感想を持つのか聞いてみたい。人間としての欲や執着を捨てることが「悟り」であるなら、「悟った」結果は人でなくなるのだろうか。苦しみや悩みから逃れるということは、すなわち楽しみや喜びをも放棄することなのだろうか・・・。

そうであるなら私は「ヒトでなし」にはなれないね。何もかも捨て去りたいほど絶望したことがないから。でも自分では体験できないからこそ物語を読むことで「ヒトでなし」になった(もしくは生まれつきのヒトでなし)男の心情(があるのかどうかもわからないが)を感じることが出来るのかもしれない。

やっぱり本を読むのは面白いね。次はこれかな?

文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫) -
文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫) -

エグいタイトルがそそります

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posted by おやじカウンセラー at 01:01 | 愛知 ☁ | Comment(2) | おやじのつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする