どういうわけか、ここ数年おんぼろ原付バイクにハマってしまった私ですが、昨年暮れから
スズキラブの調子が悪くて困っていました。

素人の私の手には負えなくなり、このままでは嫁から処分の指令が下されるのは時間の問題だったので、専門家に修理を任すことにしました。
最初はスズキのバイクに強いという噂の、名古屋のとあるバイク屋に持ち込んだのですが、オートチョークかキャブレターの不調ということでいろいろやってもらってはみたものの、結局は部品の供給が出来なくて完全に直すのは無理でした。
もう少し何とかなると思っていたのですが、やはり30年以上も昔のバイクで、しかもあまり人気があった車種でもないので、中古部品もなかなか手に入らないのです。
いよいよ廃車にするしかないかと思いましたが、こんなおんぼろバイクでも愛着があり、処分したからと言って嫁が次のバイクを買ってくれそうにもありません。
何とか嫁を説き伏せて、もう一度修理に出すことにしました。
尾張旭市の
「ニュートラル」というこの手のバイクと修理にめっぽう強い専門店です。
同店に長男とツーリングがてら訪れた時の記事がこちらです。⇒
長男とツーリングツーリング用の愛車「ホンダCBX125カスタム」の修理でいつもお世話になっているのですが、スズキラブはわざわざここに持ち込むほどでもないと考えて、最初は他のお店にお願いしたのです。
バイクと手持ちのサービスマニュアル、パーツリスト(おんぼろバイク乗りには必需品です)を持ちこんで、ニュートラルの店長さん不調の様子などをいろいろ話し、何とかなりそうだということなので「お願いします」と1月の上旬に預けてきました。
それから約1カ月、修理とセッティングも終了したとのことで引き取りに伺いました。
結論から言いますと「さすがはニュートラル」専門店の名に恥じない仕事をして頂きました。
ここからはバイクやメカに興味がない方には退屈な、少々細かい話になりますがお付き合い下さい。
スズキラブは30以上前に数年間だけ販売された原付スクーターですが、キャブレターと一体型のオートチョークが装着されています。
このオートチョークが曲者で、バイメタル方式という膨張率の異なる金属板を貼り合わせ、気温による伸縮の違いを利用して燃料の供給を調整するシステムなのですが、けっこう壊れやすいそうなのです。
しかもチョークと一体型なので、チョークだけを交換するわけにもいかず、何より古いバイクのためキャブレター自体も部品がメーカーからで出てこないのです。
最初のバイク屋では、この時点で修理を諦められてしまったのですね。
さてここからがニュートラルさんの凄いところなのですが、修理のきかないオートチョークをやめて、なんと別の手動チョークのキャブレターを装着して直してしまったのです。
口で言うと簡単そうですが、2ストバイクでしかも不人気の旧車など汎用のキャブレターがあるはずもなく、別車種の中古品を装着するわけですが、まともに取り付けられそうなものを探すだけでも一苦労だったと思います。
しかもオートチョークを手動チョークに改造するわけなので、いったいどこにどうやってチョークケーブルを取りまわして装着したのか。
しかもその後のセッティングも相当な苦労があったはずなのです。
その修理完了後がこちらです。



せっかくなので大きな写真でお楽しみ下さい(^.^)
シート下にチョークボタンを装着してありますが、まさに絶妙な位置ですね。
これを引っ張ればもちろん寒い日でも、ほとんどセル一発、キック一発で始動します。
エンジンが暖まるまでは、チョークを調整しながらしばらく暖機が必要ですが、これもまたバイクらしくて良いものです。
我が家にはスズキののレッツ4という、4ストでインジェクションタイプ(電子制御の燃料噴射装置)の原付もあるのですが、寒かろうが暑かろうがセルボタンを押せば簡単にエンジンがかかり、そのまますぐに走り出せるとても便利なバイクです。
しかし面白みという点では、やはりキャブレターの方がバイクらしい味わいと楽しみがあるように思います。
納車ついでにCBX125カスタムのメンテについても、いろいろとアドバイスをもらいました。
最近は寒くてあまり乗る機会がありませんでしたが、明日は天気も良さそうなので様子見を兼ねてバイクを走らせ、少し整備もしたいと思います。

身体もバイクもおんぼろなので、日頃のメンテナンスが大切だということですね〜(=_=)
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posted by おやじカウンセラー at 01:42
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