2013年11月13日

終わりなき食品偽装・おやじがモノ申す

有名ホテルのレストランから始まった「食品偽装問題」ですが、終結するどころか、ますます広がっていますね。

百貨店のレストランや、あのコメダ珈琲もやっていたとはびっくりです。

実は私は、カウンセリングは竹の子会の活動や自分自身の勉強で関わっているだけで、普段は食品会社のサラリーマンです。
ちなみにに私が勤める会社は、こんなことや、こんな活動もしている小さな伝統食品メーカーです。

そんな私から言わせてもらえば、今回の食品偽装問題

み〜んな確信犯としか思えません。

誤表示とか、表示を怠っていたとか、うっかりしていたとか、認識が甘かったとか、いろんな言い訳をしていますが、絶対にそんなことはあり得ません!

個人でやってる小さな食堂や、超零細食品会社なら、もしかしたら「知らなかった」ということがあるかも知れませんが(もちろんあってはいけないことです)、今回のように一流ホテルだとか、大手百貨店だとか、全国展開の喫茶店チェーンが、知らずにそんなことをするとは考えられません。

通常の食品には必ず、原材料、容量、保存方法、賞味期限などをまとめて表示してあります。
これを一括表示といいますが、食品の種類によって表示の規格が決まっていて、様々な法令に則った規則通りに間違いのない表示をしなければなりません。
もし間違いがあればその程度にもよりますが、市場に出てしまった商品を回収することも珍しくはありません。

私の勤め先では、商品の製造に輸入原料と国産原料を使用しています。
輸入原料が良くないということは全くありませんが、国産原料はそれだけで付加価値があり、実際に原料価格も高いので自ずと商品自体も高くなります。
よく商品に「国産◎◎使用」とあるのはそのためです。

ですからもし、輸入原料を使った商品を、国内産原料使用と表示して高く売ったとしたら、それは詐欺以外の何物でもないのです。
意図的にそんなことをするのは問題外ですが、間違っても表示と異なる原料が絶対に混入したりしないように細心の注意を払うのが普通です。

私の会社には取引先である問屋さんや、メーカーさんから定期的に品質管理の点検が入ります。
現場の衛生環境などを見られるのは当然ですが、一番厳しくチェックするのが、原料の生産段階から仕入れ、加工、商品製造、出荷物流、消費、といった流れについてです。
これをトレーサビリティ(追跡)といいます。

簡単にいえば、どこの産地のものをいつどれだけ仕入れたか、それを使っていつどれだけ加工したか、それでいつどれだけの商品を作ったか、それをいつどこにどれだけ売ったか、について、きちんと書類で証明が出来るようにしておけ、ということです。
定期的な品質管理の点検では、現場を回りながらこの書類とつきあわせて、このトレーサビリティを徹底的に確認されます。

そのためには、常に各作業ごとのチェックシートや作業日報をきちんと書いて、いつでも確認が出来るようにしておかなければいけません。
面倒なように思うかもしれませんが、まともな食品メーカー(食品以外のメーカーでも)では、ごく普通で当たり前のことです。

ですから今回の食品偽装問題で、私が一番驚いたのが、大手酒造メーカーの富久娘です。

醸造用アルコールを使った酒を「純米酒」として販売するなど、特定名称酒(吟醸酒、純米酒、本醸造酒)に該当しない酒を表示違反したまま、販売していたと発表。

富久娘酒造のHPを見ると「今後はチェック体制の一層の強化を図る」とありましたが、なぜ純米酒に醸造用アルコールが入ったのかについてはコメントがありませんでした。

なんと回収対象商品は50数種類にも上りますから、膨大な数量になるでしょう。
しかも今年の10月以前に製造したものすべてが対象です。
ということはこれまでずっと純米酒米と水だけを原料とすることが法律で決められています)に、醸造用アルコールを入れ続けて売っていたということ?

富久娘ほどのメーカーが、長い間こんなミスに気がつかずに大量の商品を製造し続けるなんて、どう考えても納得がいきません。
何らかの理由で意図的に醸造用アルコールを混入させていたといわれても、返す言葉がないのではないでしょうか。

こんなことしててよく会社が潰れないなぁ・・・

というのが正直な私の気持ちです。


今日はとある小学校の5年生のクラスが、バスに乗って我が社に見学に訪れ、私が2時間ほど案内をして、食に関するいろいろなこと学んでもらいました。

そうした子供たちに私いつも「 みんなの命をつなぐ大切な食べ物を、手間と時間をかけて育てているんだよ 」と言っています。

自動車や電化製品なども生活に無くてはならない大切なものです。
でも「食べるもの」は人の命に関わる、絶対になくてはならないもの。
だからこそ、簡単とか便利とか安いとか言う前に、まずは安心で安全であることが大切なのですね。

我々のような食品をつくる側はもちろん、それを消費する側も、食べることの意味や原点を、もう一度よく考える必要があと思います。

今日、会社に学びに来た子供たちも、家に帰っていろんなことを話してくれているといいなぁ・・・


う〜〜ん・・・、今日はすっごく真面目な記事を書きました。
でも食に関わる人間として、昨今の食品偽装問題には一言語らずにはいられなかったのです。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました<(_ _)>


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posted by おやじカウンセラー at 23:17 | 愛知 ☀ | Comment(2) | 日々の徒然日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする