昨日のブログの続きです(^.^)/~~~
息子を迎えに行った帰りに立ち寄った小さな本屋(アダルト系の商品が多いお店です)で自転車雑誌を購入し、レジを済ませる際に思わず店長らしき人(後からやはり店長さんだと分かりました)に話しかけてしまった私です。
「本屋さんの景気はどうですか…?」
いきなり見ず知らずの客にこんなことを訊かれたにもかかわらず、他にお客さんがいなかったこともあってか、店長さんは笑顔で応えてくれました。
「いやぁ〜、かなり厳しいですよ…(~_~;)」
その後の店長さんのお話では、不況の影響はもちろんのこと、インターネットのアダルトサイトのダウンロード視聴に押されて、主力商品であるアダルト系の雑誌やセルDVDなどの販売がかなり落ち込んでいるということです。
このあたりは音楽ソフト市場が、携帯端末へのネット配信の拡大を受けて、CD販売の市場が著しく縮小傾向にあることと同じことなのでしょう。
さて、しばらく世間話をしていた私ですが、本当は店長さんに言ってみたいことがあったのです。
思い切ってそのことを話してみました。
「実は…私、以前このお店で店長をしていたんですよ…」
そうなのです。
この小さな本屋は、私がかつて10年間ほど店長を務めていた本屋だったのです。
今では、この店長さんがオーナーとして居抜き店舗のような形で借り上げて営業しているのです。
もちろんお店の名前も、経営者も、壁の色も、看板も変わってしまったのですが、建物や店内の棚の配置などは当時のままで、私にとっては懐かしい思い出のつまった店舗なのです。
その当時、私はここで
本屋の店長と本屋の2階にあった
学習塾の塾頭、さらには少し離れた場所にあった
酒屋の店長を兼任していたのです。
今改めて思い返すと相当むちゃくちゃな話ですが、文字通り目が回るような忙しさで、土日はおろか盆、正月も休みなく夜中まで仕事をしていたのです。
しかも、雇われ店長でありながら、お店に関するほとんどの仕事を任されていたので、本当に大変な毎日でした。
しかし、既にバブル景気も末期を迎えていたものの、まだまだ多くのお客さんが訪れてくれて結構な利益を出せていたこともあって、雇われ店長の身ながらかなり自由に仕事をさせてもらっていたことや、自分で本屋の仕事がしたくて前職から転職したという思いもあって、毎日がもの凄く充実していたのです。
当時の思い出を語り出すときりがありませんが、辛いことも楽しいことも数え切れないほど沢山ありました。
その頃のお話は、また機会があればブログに書きたいと思います。
さて、話を元に戻しますが、私の話を聞いた店長さんも以前の事を多少はご存じだったようで、当時の事や閉店に至った経緯、この店舗の大家である私の現在の勤め先の事などについて色々とお話をしました。
最後に私は一言「大変でしょうけど頑張って下さいね」と声をかけてお店を後にしました。
私が店長を務めた本屋はもう無くなってしまいましたが、こうして同じ店舗で本屋として営業してくれていることが、なんだかとても嬉しいのです。
閉店の翌日に、ずっと一緒に仕事をしてきた社員やパートさん、アルバイトの人たちと、シャッターを下ろした店内で本の返品処理をした事が思い出されます。
「私がもっと頑張っていれば、閉店させずにやっていけたのかも…」
いや、会社の事情や時代の流れから考えても恐らく無理だったでしょうね。
それだけに、エチカの鏡で紹介された
「読書のすすめ」のような
街の本屋さんがもっともっと増えてくれると良いと思うのです。
私の本屋は
『陽気な本屋』という、ちょっと変わった名前の小さな本屋でした。
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posted by おやじカウンセラー at 01:16
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日々の徒然日記
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